❖Q&Aコーナー


Q.子供の部活動の送迎中の事故はどのように補償されるの? 

 

A.ご回答いたします。 

 子供の部活動の送迎中の自動車事故につきましては、ご自分のお子様だけでなく、他人のお子様も預かって送迎することが多いと思います。したがって、ご自分のお子様と他人のお子様と分けてご説明いたします。

 

 まず、ご自分のお子様については、自動車保険の人身傷害保険で補償されます。搭乗者傷害保険が付帯されていれば両方とも保険金が支払われます。ただし、事故の相手から賠償金を受け取る場合は、差額の保険金がある場合のみ人身傷害保険から保険金が支払われますので注意が必要です。また、搭乗者傷害保険は相手からの賠償金の有無に関係なく、保険金が支払われます。

 

 また、人身傷害保険の詳細については、損保ジャパンのホームページのリンクからご覧ください。

 https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/automobile/thekuruma/sche/recom/

 次に、他人のお子様のケガについて説明します。他人のお子様のケガにつきましては、過失割合によって変わりますが、相手が過失が大きい場合は、相手の車に付帯の対人賠償保険から保険金が支払われます。また、自分の過失が大きい場合は、ご自分の保険の対人賠償保険から、相手が逃げてしまった場合で自分には過失がない場合などでは、人身傷害保険から支払われます。

 

 基本的には、対人賠償保険が適用されますが、自分には全く過失がない場合、例えば、相手がセンターラインオーバーしてきて、それを避けて事故になった場合で、相手が逃げてしまい車両も身元も不明の場合、自分には過失は全くないため、対人賠償ではなく、人身傷害保険を使用する場合もあろうかと思います。

 

 

 ただその場合、次の3点にご注意ください。

 

①対人賠償保険は無制限でご加入の方が多いと思いますが、人身傷害保険は無制限で加入されていない方が多いように感じます。もし、後遺障害を被るくらいの大きなケガをされてしまった場合、特に介護が必要なくらいの障害を被ってしまった場合は、将来に渡り費用が掛かるため、数千万或いは億単位の費用が掛かる可能性もあることから、人身傷害保険の保険金額は、『無制限』にされることをお勧めいたします。

 

②また、人身傷害保険のみ使う場合は等級ダウンはせず、保険料は上がりませんので、人身傷害保険を無制限にしておくのが合理的ではないかと思われます。

 

③そして、人身傷害保険につきましては、よく生命保険に入っているから大丈夫という方がおられますが、逸失利益、休業補償、入院限度はなく治療費実額補償(手術費用含む)、介護費用実額、慰謝料まで補償されている生命保険はありません。

 

 

 万が一の事故はいつ起こるか分かりません。ご自分が気を付けていても、先程の例のようなセンターラインオーバーしてきて避けたが相手はそのまま逃げてしまう可能性もあります。

 

 いずれにせよ、自分が気を付けていても、交通事故は相手がいるため、いつ起こるかは誰にも分からないものです。是非、この機会に自動車保険の内容を見直されてはいかがでしょうか。